亀島冒険記
なんとなくタイトル付けてみたりw
第三章「薄暗い洞窟の中で…」
洞窟に踏み入れた私は、そこでも戦闘が繰り広げられていることに驚いた。
いや、それは戦闘と呼べるものではない、虐殺というほうが正しいだろう。
無抵抗な亀たちに、術をかけた後一撃で葬る修道僧や、圧倒的な威力で切り刻む暗殺者たち。
氷を纏った亀とミミズだけが、彼らの暴挙を止めようと必死になって戦いを挑んでいる。
しかし、圧倒的な力の前に次々と倒れてゆく。
志半ばに散った彼らの無念さを噛み締めながら、私は歩を進めた。
目の前に一匹の氷亀が姿を現した。
その目は、同胞たちを失った悲しみと、我等人間に対する怒りで満ちていた。
「マテ、私は敵ではない!」
そんな言葉に耳を貸すはずもなく、いや、そもそも言葉など通じないのだが…
とにかく、目の前の亀には、彼らも私も同じに見えたのであろう。
突然、周りの空気が変わった。
周囲の温度が少し下がる。
亀の周囲に、何かが出現しようとしている!
話に聞いたことがある、この地にいる亀の中には、自然の力を操ることが出来るものがいると。
目の前の亀が正にそうなのだろう。
空中に、氷の刃がいくつも出現する。
あれに貫かれたら一貫の終わりだ!
私は、反射的に死んだふりをした。
こちらに向けて飛来する氷の刃が消える。
どうやら、私が死んだと思ったようだ。
亀が目の前からいなくなると、私は立ち上がった。
再び奥を目指して歩き出す。
ついに次のフロアへ続く道を発見した。
周囲を警戒しつつ、私は歩を進める……
第四章「地獄の一丁目(ぇ」
次なるフロアに足を踏み入れた私は、一瞬状況を把握することが出来なかった。
凶悪な武装に身を固めた亀が数匹、こちらを睨んでいる。
彼らが動き出すと同時に、私も正気に戻る。
急いで死んだふりをしたため、どうにか事なきを得た。
それにしても、一体何なのだこのフロアは!
先ほどの場所とはまるで違う。
無抵抗なものなどほとんどおらず、ほぼ全ての亀が殺意を漲らせながら歩いているではないか!
ここには冒険者たちの姿が全くない。
おそらく彼らでさえも近寄り難い場所なのであろう。
襲い来る亀の数が、先ほどまでとは比べ物にならない…
いかに彼らとて、この場所では命の保障が出来ないようだ。
よく見れば、白骨化した遺体やボロボロになった武器、防具が所々に落ちているではないか!
これは、大変なところに入り込んでしまった様だ。
だが、私の冒険者としての魂はこの程度で挫ける事はない!
無数の亀の間を潜り抜け、死んだふりを駆使して先へ先へと。
その様はまるで、『だるまさんが転んだ』をしているかのようであった。
長い道のりの末、再び次のフロアに続くと思われる道を発見。
しかし、付近にいる亀の数が尋常ではない。
とてもじゃないが、死んだふりを駆使したとしても抜けられるとは思えない。
それに、この技は強力であると同時にすさまじい精神力を使う。
あまり何度も使えるものではないのだ。
これまでの道のりで、すでにかなりの回数を使っている。
使えたとして後二回…
それだけの回数では切り抜けることはおろか、僅かに進むことすらままならない。
ついに私の我慢も限界に達していた。
亀たちに向かって罵倒を浴びせかける。
何事かと彼らは目を向けるが、そこにあるのは物言わぬ死体だけ。
彼らは興味を失い、再び辺りをうろつき始めた…
そうしてどのくらいの時間が経っただろうか。
一向にいなくならない亀たちに、私は進むことを半ば諦めかけていた。
しかし、天は私に味方した!
私の前に颯爽と、騎兵隊の如く彼らは現れた。
騎士に弓使いに聖職者。
死んだふりをしている私を見て、一瞬ショックを受けたものの、物凄い強さで群がる亀たちを殲滅していく。
騎士の剣が亀たちをなぎ払い、連射される矢は亀の固い甲羅をものともせずに突き刺さる。
今のうちだと思い、私は立ち上がった。
激闘を繰り広げる彼らに向かって、
「頑張って~」
と声援なぞ投げつつ、出口へ向けてまっしぐら。
ふと体が軽くなる。
走る速度が急に上昇した。
後ろを見ると、聖職者の方が手を振っている。
そうか、彼女が法術で支援してくれたのか。
……最高だぜアンタ達b
お礼を言い、私は先を急いだ……
次回予告
艱難辛苦を乗り越え、ついに最深部へとたどり着いた冒険者S
待っていたのは巨大な遺跡だった!
ついに明かされる過去!
友の死の真相が明らかに!
そして仮面の男との決着の行方は!?
藤岡弘隊長の生死やいかに!
全ての謎の答えがここに!
次回、亀島冒険記 とりあえず終章 にご期待下さい!
(注:この次回予告にはフィクションが含まれております)
こっからリアル雑記。
今日は雨に振られて大変だった;
傘忘れたせいで、駅から家までの10分ちょっとを、濡れながらチャリで走りました。
寄り道しなきゃ雨振る前に帰れたのにぃぃorz
なんとなく洋服屋を物色して、タンクトップ二枚買っちゃいました。
また微妙な出費が…
でもまぁ、8月中のバイトが向こうからやってきたので、多少余裕ありかも。
今までやってたバイトが、ただ朝時間になっただけですw
8時半から10時ちょい過ぎまでなので、教習所に通いながらでも行けそうですb
でも女の子イパーイなバイトやりたかったヨ…
そろそろ彼女欲し(ry
今日のBGM "Silent wing" by 美郷あき